大阪府下水道ボランティア 令和6年度活動報告
1.はじめに
当会は、平成17年度に大阪府の下水道事業に従事した者を中心に設立されて、今年度で20周年を迎えます。 4月に年次総会を開催し、新規会員4名を加え総勢76名で活動しています。当会の目的は、会員自らが長年培った知識・経験を活かし、大阪府の流域下水道事業を支援するとともに、環境問題にも関心を継続して自己研鑽を図ることです。主な活動は、大阪府(流域下水道事務所)が実施する広報活動や環境教育などの取り組みをサポートすることです。
2.令和6年度の活動について
【総会】
総会は、議案を事前にメール送付して意見をお聞きし、その結果報告と懇親会を4月25日(木)に開催しました。会員総数の半数を超える39名の出席を得ました。
【出前講座】
出前講座は、3校で開催され、会員を延べ4名派遣し、水質試験などのサポートを行いました。
【環境学習】
5月23日(木)に渚水みらいセンターで、近隣の小学校のプールで救出したヤゴを小学生とともに「安定池」に放流し、専門家からトンボの生態の話を聞くイベント「トンボの生態観察とヤゴ放流の集い」が開催されました。当日は、6名の会員が出席し、小学生の誘導など行いました。
6月17日(月)には同センターで、近隣の枚方市の小学校2校の5年生の約120名が田植えを体験しました。当日は、8名の会員が「下水道の話」「田植えの指導」を行いました。なお、10月に予定していました稲刈りについては、雨天のため中止となりました。
【大阪・関西万博関連】
大阪・関西万博の機運を上げるための取り組みである「大阪・関西万博記念下水道職員健康駅伝大会in大阪」(実行委員:大阪市建設局)が、11月23日(土)にヤンマースタジアム長居で開催され、当会として1チーム(6名)が参加しました(来賓は横山大阪市長、森岡副知事ほか)。当日は、大阪市、大阪府(下水道室、3流域下水道事務所)をはじめ、全国の自治体現役職員等が多く走る中、94チーム中68位と最年長チーム(多分)としては大奮闘しました。
【技術の伝承】
例年は、流域下水道事務所において所内研修会における講師の派遣要請を受け、体験談等を話す取り組みを実施しておりますが、今回は、令和7年度に流域下水道60周年を迎え、流域下水道の将来像であるReborn60の策定に当たり、過去の歴史等を把握するための技術の伝承の要請がありました。
8月22日(木)に鴻池管理センターで開催され、 下水道室、3流域下水道事務所から現職37名(Web参加者を含む。)、会員25名が参加し、事前に提示された「建設初期・最盛期関連」、「計画検討関連」、「今後の施策関連」に分類した個別の内容について、会員から当時の背景や経過、体験談等を話し、意見交 換を行いました。研修会後の反省会には、本庁・事務所幹部にも出席いただきました。
【研修会及び意見交換会】
次に、当会主催の行事として研修会(講演会)を令和7年2月6日(木)にドーンセンターにて開催し、会員23名が参加しました。下水道室より二人の講師をお迎えし、最近の下水道行政の現状をテーマに、嶌・計画グループ主査からは「大阪湾流域別下水道整備総合計画の見直しについて」と題して、昨今の河川、大阪湾の水質改善の状況や取り巻く社会環境の変化を踏まえ、水処理レベルの見直しの方向性について講演いただきました。また、大西・建設グループ主査からは「R6能登半島地震における下水道災害復旧支援について」と題して、下水道施設の被害状況や派遣先での業務、課題等について講演いただきました。全国からの派遣が終了する令和10年度以降も復旧が円滑に進むよう、人的課題の解決や工事費縮減のための民間 活用に向け、市や関係者等との各種調整も行われました。
3.令和7年度の活動
今年度も総会を4月に開催し、活動をスタートしました。今年度は、流域下水道60周年(全国に先駆けて、昭和40年に寝屋川流域で流域下水道事業に着手)を迎えるとともに、下水道展が大阪で開催されます(7/29~8/1、インテックス大阪)。これからも大阪府からの支援要請に積極的に応えるとともに、会員同士の交流を通じて本会を盛り上げていきたいと思います。
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